C51は初期製造分はネジ式連結器でしたが、1925年(大正14年)7月17日に(九州地域は7月20日)に行われた一斉交換により自動連結器となりました。その時の解放テコは右片側タイプでしたが、それ以降に製造されたものでは両側タイプの解放テコが当初より装備されました。その境を調べると203番以降が新製時より両側タイプの解放テコが装備されたことになります。202と203の製造までの間に2か月程度の空白があり、そこで設計変更が行われたと考えられます。
C51196:新製時写真は右片側(汽車製造 No.883 使用開始: 1926年6月12日 下関庫)
C51197:右片側写真あり(汽車製造 No.887 使用開始: 1926年7月6日 下関庫)
C51198:1935年頃写真は右片側(汽車製造 No.888 使用開始: 1926年8月4日 下関庫)
C51199:最終時まで右片側(汽車製造 No.889 使用開始: 1926年7月7日 名古屋局)
C51200:写真は両側のみ(汽車製造 No.890 使用開始: 1926年7月14日 名古屋局)
C51201:写真は両側のみ(汽車製造 No.891 使用開始: 1926年7月17日 名古屋局)
C51202:1933年写真は右片側(汽車製造 No.892 使用開始: 1926年7月3日 神戸局)
C51203:1933年写真は両側(汽車製造 No.898 使用開始: 1926年9月15日 神戸局)
C51204:両側(汽車製造 No.899 使用開始: 1926年9月16日 神戸局)
C51205:1933年写真は両側(汽車製造 No.900 使用開始: 1926年9月18日 神戸局)
・右片側タイプから両側タイプに変更された機
装備変更に伴い 右片側タイプから両側タイプの解放テコに変更された機は以下のとおりです。
C511,C512,C513,C515,C5118,C5121,C5123,C5124,C5125,C5126,C5127,C5128,C5129,C5130,
C5132,C5135,C5136,C5143,C5144,C5145,C5151,C5152,C5153,C5156,C5160,C5163,C5164,
C5166,C5167,C5168,C5169,C5170,C5171,C5173,C5175,C5176,C5177,C5178,C5180,C5183,
C5184,C5187,C5191,C5193,C5194,C5199,C51100,C51101,C51103,C51105,C51112,
C51114,C51115,C51116,C51120,C51121,C51122,C51124,C51125,C51127,C51129,
C51136,C51137,C51141,C51142,C51148,C51156,C51157,C51164,C51165,C51167,
C51171,C51172,C51174,C51176,C51177,C51178,C51195,C51198,C51200,C51201
・両側タイプから右片側タイプに変更された機
C51137(右片側→両側(1937年頃)→右片側),
C51245(1934年頃の写真にあり、一時的),
C51246(1937年頃の写真にあり、一時的),
C51284(最も古い1954年以降の写真は右片側) |