D60型

 D50形の軸配置を1D2に変更して軸重を軽くし、下級線区に入れるようした機関車で、1951年から1956年に計78両改造されま。最後は九州の筑豊本線で1974年まで使用されました。現在4両が静態保存、荒廃している車輌が多いのは残念。


D60 1 Googleで検索
 




やまてつ:2006年5月4日撮影
煙室扉ハンドルは復元されているが、ハンドルのつかむ部分が無いところを見ると複製されたものか?車体も腐食がひどい個所があり、大修繕が必要となってきている。
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@所在地
   山口県 山口市 春日町8-2 県春日山庁舎 文化センター Yahoo地図 Google地図
A車歴
  製造: 1927年2月 川崎車輌 No.1172
  配置: 1933年3月31日 吹田
  配置: 1947年3月1日 奈良
  改造(D50162): 1951年9月12日 浜松工場
  改造新配置: 1951年9月12日 津和野
  第二種休車: 1966年10月23日 津和野
  廃車: 1966年12月1日 津和野
   走行距離: 2,649,415km
  保存開始: 1968年9月1日
保存時契約当事者
 国有鉄道:広島鉄道管理局長 相手方:山口県知事 1968年8月1日
 JR発足時の移管先:JR西日本
B保存に関わる情報
  管理:   所有: JR西日本(無償貸与)
C参考
 D601に改造されて以来、山口線で活躍、山口線での走行距離は827,115kmである。廃車後は津和野機関区に保管され1968年8月7日より8月22日までかけて、山口駅で分解の上保存場所へ移動し組み立てた。
野外のため腐食進行、集煙装置の中を覗いたら煙突がもげていた。しかるべき措置が必要 以前の写真と比較して、ペンキなどを塗られ整備が行なわれているが、状態に懸念
Dアスベストについての対応
 2005年9月より立ち入り禁止、2006年5月現在では解除されていた。
E参考資料
 鉄道ファン No.95(1969-5) P67-68 戦後の山口線SL変遷とD601 庄田 秀
 蒸気機関車 No73(81-5) P6-7 わが町の静態保存機


D60 22《動輪》 Googleで検索
 

やまてつ:2004年5月22日撮影
@所在地
   福岡県 北九州市 若松区白山1-9 若松駅前公園 Yahoo地図 Google地図
A車歴
  製造: 1925年9月 汽車 No.847
  配置: 出水
  移動: 1964年9月23日 直方
  移動: 1973年7月26日 若松
  廃車: 1973年3月14日 若松
B保存に関わる情報
C参考
 保存を前提に若松機関区で保管されていましたが、結局は解体、動輪のみ若松駅前に保存されました。
1999年訪問時には台座にナンバープレートが付いていましたが、今回訪問した際には無く、盗まれた模様。


D60 27 Googleで検索
 

「ふるさとの蒸気機関車」 駅長さん:2006年3月24日撮影
立花町D6027ここはひどい。なぜこんなところにSLが保存されたのか。ここには昭和20年に開業した矢部線というのがあって、それが立花町の中を走っていた。矢部線は鹿児島本線の羽犬塚から矢部まで通すつもりが、途中の黒木までで終戦になり、矢部へは届かないまま、昭和60年には廃線となった。いちじ廃線によるSL保存が流行った時、町内を走っていたからと、町長か町議かが言い出しわざわざ、縁もゆかりもない筑豊のD60を無理矢理持ってきて置いたのだろう。初めから希薄だった保存した目的、趣旨が、町長・町議が変わって見事に消し飛んだ。だからいま、町立体育館の裏手にゴミのように見捨てられている。最近作った「道の駅たちばな」(これもいまの流行)の正面に、看板として据えたらどうかと提案したが、聞く耳ナシ。金もナシ。哀れD60は腐るのみ。
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@所在地
   福岡県 八女郡立花町 原島 総合グランド Yahoo地図 Google地図
A車歴
  製造: 1928年5月12日 日立製作所笠戸工場 No.285
  配置: 1933年3月31日 小郡
  配置: 1947年3月1日 直方
  改造(D50237): 1952年11月25日 浜松工場
  廃車: 1972年10月16日 直方
保存時契約当事者
 国有鉄道:熊本鉄道管理局長 相手方:福岡県立花町長 1973年1月10日
 JR発足時の移管先:JR九州
B保存に関わる情報
  管理:   所有: JR九州(無償貸与)
C参考
 整備されていない、国道3号近くに移転し整備する話しもあったとか、状態悪い


D60 34《動輪》 Googleで検索
 

やまてつ:2003年7月11日撮影
@所在地
   大阪府 大阪市西区 九条南3-20-10 共永興業本社内SL展示広場 Yahoo地図 Google地図
A車歴
  製造: 1926年 日本車輌
  改造: 1952年10月20日 長野工場
  配置: 1941年4月1日 宮原
  配置: 1949年4月1日 梅小路
  配置: 1961年4月1日 奈良
  配置: 1969年4月1日 亀山
  廃車: 1972年11月21日 直方
B保存に関わる情報
C参考
 屋内に動輪を保存


D60 46 Googleで検索
 

愛媛のKaze:2007年5月31日撮影
 公園内の高みに屋根付きで保存されています。外観の塗装は良好ですが、前後のライトが欠損しており、各プレートも模造品でした。運転室の窓枠・ガラスは一部無く、室内の圧力計・各ハンドルが失われております。主軸・ロッドなどには油が見られ、整備は受けていると思われます。煙室のハンドルは疑問です・・数少ないD60型ですので、大切に保存していただきたいものです。
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@所在地
   福岡県 飯塚市 片島1 勝盛公園 Yahoo地図 Google地図
A車歴
  製造: 1927年2月 川崎車輌 No.1167
  配置: 1933年3月31日 小郡
  配置: 1947年3月1日 直方
  改造(D50157): 1954年5月25日 浜松工場
  配置: 出水
  移動: 1964年9月24日 直方
  移動: 1973年7月27日 若松
  廃車: 1974年6月24日 若松
保存時契約当事者
 国有鉄道:門司鉄道管理局長 相手方:福岡県飯塚市長 1974年10月1日
 JR発足時の移管先:JR九州
B保存に関わる情報
  管理:   所有: JR九州(無償貸与)
C参考
  部品の紛失が多い、最近、塗油が行なわれ整備は行われる。
E参考資料
 蒸気機関車 No53(78-1) P54-56 炭都の保存SL 友木基一


D60 61 Googleで検索
 

「ふるさとの蒸気機関車」 駅長さん:2013年2月撮影
むかし走っていた芦屋線の歴史ある終点の場所に、歴史あるD60を持ってきて保存したとはいいが人口1万5千人の町にとってSLの保存は負担が重かった。台風で屋根を飛ばされたりして、腐らせてしまう心配があったが、町の英断で直方汽車倶楽部が整備を引き受け、2012年春、完璧に改修し蘇生させた。今後のメンテと清掃活動も、この改修がきっかけで町民ボランティア、近所の子ども会を汽車倶楽部が指導して定期的に行われるようになった。
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@所在地
   福岡県 遠賀郡芦屋町 高浜町 高浜町児童公園 Yahoo地図 Google地図
A車歴
  製造: 1928年 汽車製造 No.1027
  配置: 1933年3月31日 函館
  配置: 1947年3月1日 小樽
  改造(D50282): 1954年11月24日 浜松工場
  配置: 豊後森
  移動: 1970年10月4日 若松
  廃車: 1974年8月20日 若松
保存時契約当事者
 国有鉄道:門司鉄道管理局長 相手方:福岡県芦屋町長 1974年9月27日
 JR発足時の移管先:JR九州
B保存に関わる情報
  管理:   所有: JR九州(無償貸与)
C参考
  「ふるさとの蒸気機関車」
 数少ないD60の保存機、屋根が付き、整備は行われている模様 D60の中で一番まともです。テンダー保存時にかさ上げされています。キャブ内への立入りは不可。
2004年夏の台風で屋根が吹き飛び、現在、機関車中央部が雨ざらしです。



参考図書
 蒸気機関車 No52(77-11) D50・D60特集
 蒸気機関車 No22(72-11) D50・D60特集

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