旭川機関庫 

 JR分割民営化後、各地で町の中心にある鉄道施設が再開発により無くなった。その中で旭川の運転施設は駅の南側、忠別川との敷地に建設されたため、スパースが小さくこれまで残ってきた。しかし、旭川市でも鉄道施設を取り壊し、駅も高架化する再開発計画を進めている。取り壊す施設の中には、蒸気機関車時代の名残であり扇形車庫やターンテーブルが含まれている。すでに鉄道施設は東旭川に移転し、林立する矩形庫なども取り壊しに入り、扇形車庫の姿も残りわずかとなった。この扇形車庫はターンテーブルを囲んで24線、角度にして270度もあるような巨大なもので、日本に残された中では最大である。この地は日本で最も寒く雪の多いことから、運転が終わった機関車を野外に留置することができず巨大な車庫が必要であった。もう残りわずかとなった扇形車庫の最後の姿をホームページで公開する。
旭川駅東側のより見た旭川運転所の扇形車庫
今日は日曜日のためか工事は行われておらず、近くまで近づくことができた。
扇形車庫の巨大さに驚かされる。写真は2枚をつなげたものであるが、19mmのレンズでも接近していると全景を写すことはできない。
扇形車庫全景その2
車庫の入り口の扉、北国では雪が入らないように扉が設けられている。
1番線も同様である。庫内の線路には点検用のピットが設けられている。
1番線、2番線、最後は24番線まである。
扉からターンテーブルを望む。
車庫内には3つの仕切りがある。ここは1つ目の仕切りまでの間である。
1つ目から2つ目の仕切りの間にはベニア板が敷かれ、盛り土が行われている。
ベニア板を敷き詰めた状況
2つ目の仕切り、壁は黒く煤けている。
2つ目の仕切りの東側、いくつかピットを持つ線路がある。
その一つは扇形庫の後ろ側にも出られるようになっている。
ピットの状況
2つ目の仕切りより東側の扇形庫内
ターンテーブル、これも残り少なくなってきた。近年でもラッセルヘッドを持つ除雪車の転向、時々走る蒸気機関車の転向に用いられrた。
ターンテーブルその2
ターンテーブルその3
ターンテーブルその4
ターンテーブルその5

ターンテーブルその6
ターンテーブルその7、機械室
ターンテーブルその8
屋根より望む
同じく屋根の上から。
天井部分は劣化が進み、鉄製の屋根がつけられた。
扇形車庫もいくつかの時代に分けられて作られたことがわかる。手前側は鉄筋コンクリート製であるが、向こう側はレンガ造りである。
扇形車庫背面からの出口
扇形車庫背面全景
背面より出た車輌は別の建物に入れる仕組みになっている。