パテ作業 

 キハ048会におけるパテ作業に付いて紹介します。キハ048は保存以来、パテで整形し、なるべく平滑にして塗装を行なっております。リベットもあり一見状態は良さそうなのですが、製造当初からの面はほとんど無く、広範囲にパテが用いられています。
 保存から10年以上経ち、最初の頃の補修した跡などかなりの個所のパテがはがれてしまいました。2年ほど前にも大掛かりな修理を行なったのですが、方法の悪い個所ははがれてきております。パテの種類、方法によってここまで異なるのかと痛感いたしました。
 パテがはがれた個所は、新規に溶接した鉄板、錆び落としを丁寧に行なわなかったところ、下地にさび止めを用いたところなどでした。また、ポリパテよりも板金パテの個所が圧倒的に強かったです。ポリパテは日射のあたる個所はひび割れしはがれるところが多数見られました。
 今回は板金パテによるパテ作業について紹介します。
左からパテ板、パテへら、サフェーサー、ポリパテ、板金パテです。 パテ板、パテへらは500円以内、サフェーサーが350mlで600円、ポリパテ、板金パテ共に4kgで4000円程度でした。
工具です。皮鋤、サンダー、ドリルです。
悪い個所を見つけます。
悪い個所をハンマーで叩いて取り除きます。
さらに皮鋤で出来る限りめくります。
サンダーで表面を削ります。古い塗装、錆びはできる限り取り除きます。
終了したところ、金属の地肌が綺麗に現われています。
サフェーサーを吹き付けます。写真は自動車用のものです。
サフェーサーを満遍なく吹き付けます。
パテ修理が行なわれたキハ048の車体
今回用いる板金パテは2液性です。
なるべく平らになるようにします。
パテを混ぜるところです。夏場の熱い頃は、硬化剤の量を少なめにします。
はがれている個所が小さくても実際に剥ぐと広範囲になることがあります。
古いパテを剥いだ後、表面を削り、サフェーサーを吹き付けたところです。
範囲が広い場合は、数回に渡ってパテ作業を行ないます。パテが乾いた後は、皮鋤やサンダーでなるべく平滑にして2回目のパテを塗ります。
穴が開いている場合もあります。この場合は、不良個所はためらわず、なるべく取り除きます。
アルミメッシュを穴の開いた個所の大きさに合わせ切り抜きます。
穴の廻るりにパテを簡単につけてアルミメッシュを押し付けます。
ある程度固まったら、メッシュごとサンダーで削り落とし平滑にします。その後、再度パテ作業を行い仕上げます。