扉が開きました。

C50123 第1回目整備(2005年4月) 

 ポニーさんより、今年の1月(2005年1月)に小山のC50の整備を行わないかと話を頂きました。 「以前は国鉄OBの皆さんが清掃活動をされていたそうですが、高齢化等により近年は、全く清掃は、なされていないそうです。 しかし、公園によく顔を見せている方には、国鉄OBの方もいらっしゃるそうで、タイミング的には、今、行動するチャンスかも知れませんね^^ やまてつさん、どうしますか?^^」  2002年に国鉄OBよりなる保存会が解散し、機関車はホコリをかぶり、塗装ははげて劣化は進んでしまいました。 そこで、日時を決めて「お掃除会」を開催しましょうと掲示板の中で呼びかけてみました。  実施予定は4月9日(土)、 事前に、ポニーさんが出向いて管理人さんにアポを取ってもらう手はずでしたが、訪問当日、管理人さん不在でアポが取れませんでした。最悪の場合は、近くの保存車、廃線跡、佐野ラーメン等を巡るということも考えたのですが、当日管理人さんと話ができ、作業することができました。
修理前の状況
 機関車は厚く砂ホコリがかぶり、錆びもあり、茶色くなっていました。機関士側のメーカープレートが無く、盗まれたものだか特定できませんでした。思った以上に汚いという感じです。公園では春休み期間に限り、機関車の公開が行われたそうです。管理人さん曰く「小山は鉄道で栄えた町、機関車は公園のシンボル、通りの名前も汽車通り。にもかかわらず、最近まで通りからは木がうっそうとして機関車は見えなかったです。木を切って、明かり窓を設けて、機関車を見られるようにしたのですが、こうも機関車が汚れているのでは」と嘆いていました。
塗装剥離が目立つデフレクターです。
機関車各部は厚くホコリがかぶり、茶色く汚れています。
機関士側のメーカープレートが盗難により無くなっています。
作業の状況  今回はホコリを取ることを目的としました。砲金類については地が見えているので、磨きだしてクリアーの塗装を行いました。
作業は行うところが多く、厚くかぶったホコリをホオキやハタキを利用して落す作業。各部に油を注ぐなどから始めました。
煙室扉も開くことができます。
内部には当時の灰がそのまま残っていました。
ナンバープレートの清掃です。磨き上げたあと黒の塗装を入れ、さらに細かいヤスリで磨き上げました。
作業をしていると子供達が集まってきました。
外は綺麗に桜が咲いています。
T.K生さんが汽笛の磨きだしをしています。旅人さんがホウキでロッドのホコリを落としています。
別角度から
清缶剤の理研のプレートも磨きました。これだけは周囲が汚れているのに対して眩しく光りすぎるので、ポニーさんに「ヘン」とクレームを頂きました。
安全弁の磨きだしです。こちらも260番でおおよそを磨き出し、800番、1200番で仕上げを行い、最後はクリアーのペンキを用いて保護しました。
終了後の状況
 午後4時過ぎ、管理人さんの勤務時間が終了となるということで終了に、後片付けなどの作業が残り結局は5時頃までかかってしまいました。
磨きだした安全弁付近の状況。安全弁のみが光っています。
機関車前方です。ホコリはなくなりましたが、各部に錆びが目立ちます。
前側から撮影。磨きだしたナンバープレートのみが綺麗です。
右斜め前からの状況です。
後ろ側から
テンダー軸箱受け内部。油が見られます。軸はC5034のものでした。
外からの状況です。最近、屋根や壁上部より明かりが入るようにアクリル板に変更されました。
当日作業終了後
近くの共栄ラーメンを食べながらミーティングを行いました。 ここのラーメンは絶品です。
後ほど、小山市役所から感謝の手紙がきました。