D51953修理(2004年7月) 

 2004年7月10日に第二回のD51953の修理を実施しました。当日の予想は雨でしたが、直前になって良くなりました。しかし晴れ間が出ることはありませんでしたので綺麗な写真は撮れませんでした。当日は大夕張鉄道保存会の工場長、同じくIさん、小樽おそうじ会の寅さん、私しヤマテツの4人で行いました。  この作業に際して和歌山のAさんには、水面計、ブレーキレバーハンドルなど入手困難な部品を製作してもらいました。T.K生さんには架線注意の表示板を頂きました。作業はこれらの部品の取り付け、窓の取り付け、電気配線、塗装のタッチアップを行ないました。
D51953修理のために寄せられた品々です。
架線注意の表示板はT.K生さんから、ブレーキレバーハンドル、水面計カバーは和歌山県Aさんからのものです。
まずは架線注意表示板の取付。小型のものは大夕張鉄道保存会工場長がシールを作ってくれました。
砂箱前デッキのところには、大型の架線注意表示板がつきます。これはT.K生さんが仕入れてくれたものです。昔の規格より横方向で3cmほど小さくなっていました。
昔の表示板を取外し、錆び落としをして、プライマーを吹き付けました。
その上に黒の塗装をし
穴の位置を修正し取り付けました。非公式側です。
公式側です。昔の標記板より3cmほど小さくなっていました。
和歌山県Aさんに御願いしブレーキレバーハンドル、水面計カバーを作ってもらいました。これはブレーキレバーハンドルを取り付けたところです。
水面計左側です。取付に際し、下塗りの上に黒に塗って仕上げました。ネジ径がわずかに異なったため微調整しましたが、ほとんど何もしないで取り付けられました。
水面計を取り付けたところです。水面計右側です。非常に精巧に作られています。技術の高さを感じます。写真ではわからないのですがD51953L、Rの刻印があります。
今回の整備のために作った窓枠他の部品です。町にアクリル板を買って頂きました。窓枠はウレタンニス仕上げとし、木の感触を出すようにしました。
割れていた窓のところに新しく切り出したアクリル板を取り付けます。
運転室右前面窓の切り出し作業です。
ジクソ-による切り出し作業状況です。
Hゴムにより取り付けるため、窓の大きさより17mm小さく正確に切り出さないとなりません。最後の微調整はサンダーを用いて行いました。
Hゴムの取りつけ作業です。接続個所は下側になるように押し込み取り付けます。
Hゴムの隙間にKURE556を吹き付け、先ほど切り出したアクリル板をはめ込みます。マイナスドライバーがあると便利です。
内側から
すべての窓にガラスがはまった状態になりました。
寅さんによる塗料のタッチアップ状況です。5月の修理時の塗り残し個所を仕上げていきます。あまりにも多く、今回完全に仕上げられませんでした。その傍らで工場長が電気配線作業を行っています。

運転室に至る配線が終了しました。
運転室後方の照明の配線を行っています。
テンダーを這わせてコードをつなぎます。
運転室内点灯
運転室後部点灯
ヘッドライト点灯
機関車
右斜め前より
送風機を用いて汽笛を鳴らしました。こんな簡単な方法でも汽笛は鳴ります。小さいですが
先日磨き上げた安全弁です。ウレタンクリアーを塗布しましたが綺麗なままでした。
機関車全景です。