「69644」号蒸気機関車整備作業要領


1.作業日時
 平成16年 10月 15(金) 15:00〜19:00
        10月 16(土) 8:00〜19:00
        10月 17(日) 8:00〜11:00
  ※天候等、状況により多少の変更あり。

2.作業者
各日二名を予定。
@氏名 T.K生
A氏名 やまてつ

3.作業に際してお願いしたい事項
(1)作業日前までに資材・工具等を送付しますので受取、保管方をお願いします。
(2)脚立 高所作業用がありましたら、借用させて下さい。
(3) 蒸気機関車保存場所に隣接する「高齢者ふれあいセンター」にて、電気、水等を使用 sさせて下さい。
(4) 作業にご協力頂ける方を、貴市ホームページ「ガリンコ掲示板」他にて募集させて下さい。

4 .作業内容
 整備作業
今回行う予定の整備作業は、以下の方向で考えております。
@腐食によって破損や老朽化が進んでいる箇所に対し、これ以上の劣化防止を主眼とした処置を行います。
  ・・・錆落し、パテ埋め、塗装
A蒸気機関車を訪問した人に見学してもらえるよう、運転室内部を整備します。
  ・・・清掃、錆落し、塗装、磨出し、紛失・破損部品の補充、整備、給油
B外観の見栄えを良くします。
 ・・・旧塗膜の剥離、塗装
C文化遺産、教育資料としての蒸気機関車を残し、その活躍していた時の姿を後世に伝えることを目的として、できる範囲で忠実に現役当時の姿を再現します。
 ・・・現役時代と異なる部分の塗装、表記関係の復元

整備予定箇所
番 号機−1
箇 所化粧煙突(上部)
現 状腐食・穴明き
修復内容腐食進行防止のため、パテにて修繕する。
番 号機−2
箇 所回転式火粉止
現 状腐食、雨水侵入
修復内容塗装。さらに煙室内への雨水侵入防止のためフタ取付。
番 号機−3
箇 所安全弁
現 状現役時代と異なる塗装
修復内容磨出し、ウレタンクリアを塗装。
番 号機−4
箇 所汽笛
現 状現役時代と異なる塗装
修復内容磨出し、ウレタンクリアを塗装。
番 号機−5
箇 所缶圧力計
現 状破損
修復内容代替品と交換。
番 号機−6
箇 所双針圧力計(元ダメ・ツリアイダメ)
現 状破損
修復内容代替品と交換。
番 号機−7
箇 所水面計カバー(R)
現 状紛失
修復内容代替品(φ15mmアクリル管)と交換。
番 号機−8
箇 所機関士側側窓、レール
現 状木部劣化、破損
修復内容外側の金網を撤去。
下部レール(木材で新製)、
窓を新製(木材・アクリル板)し交換。
番 号機−9
箇 所助士側側窓、レール
現 状木部劣化、破損
修復内容外側の金網を撤去。
下部レール(木材で新製)、
窓を新製(木材・アクリル板)し交換。
番 号機−10
箇 所助士側前妻窓
現 状ガラス破損
修復内容外側の金網を撤去。
窓をアクリル板で新製し交換。
番 号機−11
箇 所後妻落し窓(L、R)
現 状木部劣化、ガラス破損
修復内容外側の金網を撤去。
窓木材・アクリル板で新製したものと交換。
番 号機−12
箇 所加減弁テコ
現 状発錆
修復内容磨出し、ウレタンクリアを塗装。
番 号機−13
箇 所逆転ハンドル
現 状発錆
修復内容磨出し、ウレタンクリアを塗装。
番 号機−14
箇 所自弁ハンドル
現 状曇り
修復内容磨出し、ウレタンクリアを塗装。滑らかに動作するよう注油。
番 号機−15
箇 所単弁ハンドル
現 状曇り
修復内容磨出し、ウレタンクリアを塗装。滑らかに動作するよう注油。
番 号機−16
箇 所運転室(内、外)
現 状腐食、塗装劣化
修復内容旧塗膜を剥離し、下地塗装(エポキシ系)、仕上げ塗装(シリコン系、ツヤ有黒)。
番 号機−17
箇 所運転室表記類
現 状無し
修復内容修復内容
@区名札「遠」取付(運転室両側札差)
A全般検査表記貼付(運転室両側)
B換算表記貼付(運転室両側)
番 号機−18
箇 所塗装
現 状現役時代と異なる塗装
修復内容歩み板他の白線抹消
番 号機−19
箇 所ナンバープレート
現 状現役時代と異なる塗装
修復内容地色を黒色に復元、磨出し
番 号機−20
箇 所ATS発電機カバー
現 状紛失
修復内容製作し取り付ける。
番 号炭−1
箇 所炭水車上部(取水口周囲)
現 状腐食、塗装劣化
修復内容錆落し。下地塗装(エポキシ系)、仕上げ塗装(シリコン系、ツヤ有黒)。
番 号炭−2
箇 所炭庫
現 状腐食、塗装劣化
修復内容錆落し、腐食箇所をパテ盛り。下地塗装(エポキシ系、赤)。
番 号炭−3
箇 所炭庫後部仕切
現 状腐食、塗装劣化
修復内容錆落し、腐食箇所をパテ盛り。下地塗装(エポキシ系、赤)。


5.その他
 @4項で挙げた整備箇所は予定であり当日の天候や時間の状況、さらに破損の程度によって変更の可能性があります。
 A作業を行った箇所については、完了後に写真添付の上で報告致します。
 B現地での整備作業が困難な部品類の一部(以下参照)については、別に整備を行いたいと考えています。つましては冬期間中(未展示期間)に現車から取り外しの上、整備のためにお借りさせて下さいますようお願いします。
 ○貸与希望の部品
番 号修−1
箇 所前照灯
現 状腐食、破損、傾き
修復内容錆落し、塗装、点灯可能なように修繕、及び傾き修正。
番 号修−2
箇 所室内灯(二基)
現 状腐食、破損
修復内容錆落し、塗装、点灯可能なように修繕。
番 号貸−3
箇 所後照灯
現 状腐食、破損
修復内容錆落し、塗装、点灯可能なように修繕。
番 号貸−4
箇 所速度計
現 状破損
修復内容修繕。