けいてつ協会訪問! 

 3月12日、開業間近のけいてつ協会さんのホームグラウンド”風の高原”を訪ねてきました。
 けいてつ協会さんは、これまで何台もの行き倒れになりつつある車両を、保存に結びつけるという活動を行っており、是非お話を伺ってみたいなと思っていました。そんなおり、栃木県にある高原山の中腹に、けいてつ協会のホームグランドを作るという便りを頂いたので訪ねてみることにしました。
 高原山の中腹にあるこの施設では、さまざまな農作物や果物がつくられ、森林地帯もある小さな農業庭園を中心に、ひとつは“自然”と のふれあいを体験。もうひとつは、過去の乗り物となったトロッコ鉄道を保存・展示して、失われつつあ る産業遺産を“学習”できる施設を目指しているということでした。キーワードは「スローテーマパーク」。人々に「心のゆとり」を提供することを目的にした施設で、訪れる方々の対象は 子供たちを中心にしたファミリーを対象としており、うれしいことに身障者への配慮も行われております。この4月1日よりオープンいたします。

♪場所
 栃木県塩谷郡塩谷町上寺島1529-5
 近くには名水として有名な尚仁沢清水、栃木県県民の森や高原山の登山道入口があります。
 当日は天気が優れなかったのですが、後日天気が良いときの写真を頂きました。

♪風だより
 土地所有者の水野さんが経営する高原茶房です。この地域は蕎麦の名産地で、おいしい十割そばが食べられます(予約制)。
身体障害者用にと間口の広いトイレです。身体障害者用に配慮されたトイレ子供を寝かせられるようと配慮されたスペース

○お食事
 ”風だより”は十割そば&テラスカフェのお店として4月1日よりオープンします。今日は試食メニューとしてタイカレー、マーボ丼を頂きました。いずれも自然の食材よりつくられたおいしい料理でした。
タイカレーです。具には畑で採れた野菜がふんだんに使われています。

♪風せんろ
 せんろ商會のアンテナショップで、ここでは、玩具から模型、それに実物のトロッコまで展示販売いたします! 販売するトロッコは軌間は381mm、庭園鉄道として遊べる大きさとなっております。

♪風の高原鉄道
○みはらし線
軌間127mmと191mmのライブスチーム路線です。3線軌道となっております。
○たかはら線
軌間610mmを中心としたトロッコ鉄道です。すでに線路と枕木は準備できており、あとは敷くだけという状態です。
・協三工業6トン蒸気機関車
 埼玉県にある「むさしの村」で活躍した小型の蒸気機関車です。ボイラーに小さな故障が見つかり運行を休止したことがきっかけで、こちらに引き取られることになりました。将来的には整備した上で、たかはら線のメインの車両にしたいということです。
長野営林局・王滝営林署 客車 No.6
かつての森林鉄道で活躍した客車です。軌間は610mm。
・向ヶ丘遊園の東芝4トン蓄電池機関車
 かつてと向ヶ丘遊園で活躍した豆電車です。現在修復中です。軌間は610mm。
・豆電車用オープン客車
向ヶ丘遊園で使用された豆電車用のトロッコ客車です。
・立山砂防工事専用軌道のモーターカー
 少人数の作業員の輸送用に使用されたモーターカーです。整備をすることにより自走可能だそうです。
・立山砂防工事専用軌道のトロッコ
 軌間は610mmです。
・ガソリン機関車
 森製作所製のガソリン機関車です。現在は分解整備中です。軌間は610mm
・なべとろ
 軌間は610mmです。
・鉱山用電気機関車
 新八茎鉱山で活躍した活躍した電気機関車です。車番はEL-103です。湘南型のマスクをしており、なかなか形が良いです。軌間は610mm。
・066号ディーゼル機関車とトロッコ
 日本輸送機製8tDLで、関東特殊鋼藤沢工場で働いておりました。軌間は762mmで自走可能です。
・オープン客車
 向ヶ丘遊園で使用されていたトロッコ客車です。
・線路と枕木
 たかはら線敷設のために用意した線路と枕木です。線路計画を進めており、6月から敷設に入るそうです。線路を敷くのを手伝ってくれる人がいまいしたら助かりますと言う話でした。

♪お土産品
じねんじょ
 畑でとれたじねんじょです。お土産品としてはんばいされます。すりおろすと、とても粘りがあっておいしいとろろができました。